腰痛でお悩みの方へ―急性腰痛と慢性腰痛の原因・整骨院での施術とセルフケアを徹底解説
- 柾行 神田
- 4月24日
- 読了時間: 5分
「重いものを持ち上げた瞬間に、腰に鋭い痛みが走った…」「長時間座っていると腰がだるくなる」こうした症状を抱えている方は、“腰痛”の可能性があります。
腰痛とひと口にいっても、突然起こる急性腰痛(ぎっくり腰など)と、長期間続く慢性腰痛があります。本記事では、この2種類の腰痛の違い、原因、整骨院での施術、自宅でできるセルフケア、さらに類似症状との違いについて詳しく解説します。

腰痛とは?急性腰痛と慢性腰痛の違い
◼︎急性腰痛(ぎっくり腰など)
〈主な症状〉
重いものを持ったり、体をひねったりした際に突発的な強い痛み
痛みで体を真っ直ぐに起こせない、動くのが怖い
くしゃみや咳などのちょっとした振動でも腰が痛む場合がある
〈原因〉
腰まわりの筋肉や靭帯、椎間関節に急激な負荷がかかり、炎症を起こす
日常生活での姿勢不良や疲労の蓄積によって、ちょっとした動作で「ぎっくり腰」を発症することが多い
筋力不足や柔軟性の低さも、急性腰痛のリスク要因になる
◼︎慢性腰痛
〈主な症状〉
3か月以上、腰の痛みや張り感が続く
朝起きたときに腰がこわばる、座っていると次第に腰が重くなる
痛みが日によって増減するが、完全には消えない
〈原因〉
筋力バランスの乱れや、骨盤・背骨の歪み、長時間同じ姿勢を続ける生活習慣
ストレスや過度の緊張など心理的要因がからむ場合も少なくない
加齢による椎間板の変性、椎骨の変形などが痛みを長引かせるケースもある
腰痛と似た症状の疾患との違い
腰の痛みは様々な疾患によっても生じるため、注意が必要です。ここでは類似症状をもつ代表的な疾患との違いを解説します。
腰椎椎間板ヘルニア特徴
椎間板の中身(髄核)が飛び出し、神経を圧迫
腰痛だけでなく、足のしびれや痛みが出現することが多い
MRIやレントゲン検査で椎間板の突出が確認される
下肢の神経症状が強く、腰よりも足の痛みやしびれが目立つことも
腰部脊柱管狭窄症特徴
加齢や姿勢不良が原因で脊柱管(神経が通るトンネル)が狭くなる
長時間歩くと足のしびれや痛みが強まり、前かがみになると楽になる「間欠性跛行」がみられる
お尻や太もも、ふくらはぎにかけてしびれが広がる
前かがみ姿勢で症状が軽減する場合が多い
変形性腰椎症特徴
加齢や負荷の蓄積で椎骨が変形し、痛みや可動域の制限を引き起こす
慢性的な腰の痛みが続く
レントゲンやMRIで骨の変形が確認される
痛みだけでなく、長期的に腰の動きが悪くなる
腰痛を放置するとどうなる?
痛みが慢性化する:軽度の急性腰痛でも、適切なケアをせずに無理を重ねると、慢性化しやすくなります。
日常生活に支障が出る:仕事や家事、スポーツなど、腰を使うあらゆる動作が困難になり、生活の質が下がる可能性があります。
他の部位にも影響が及ぶ:腰をかばう動作から、股関節や膝、肩周りに二次的な負担がかかり、痛みや不調が広がることがあります。
整骨院での腰痛施術とは?
急性腰痛、慢性腰痛のどちらでも、整骨院での専門的な施術は回復や再発予防に大きく役立ちます。
整骨院(当院)での施術の流れ
問診・検査
いつから痛みがあるか、痛みの程度、動作時の症状などを詳しくヒアリング
姿勢分析や可動域テスト、筋力検査を行い、痛みの原因を特定
施術
急性腰痛の場合: 急性期の炎症や痛みが強いので、患部を安定させ痛みを抑える施術が中心
慢性腰痛の場合: 骨盤や背骨のアライメント調整、筋肉の緊張を緩和する施術、動作改善やストレッチで根本的な原因にアプローチ
日常生活・動作の指導
デスクワークや立ち仕事など、個人の生活スタイルに合わせた姿勢や体の使い方を指導
再発予防のために、正しい立ち方・歩き方、負担の少ない物の持ち上げ方などをアドバイス
再発予防・筋力強化のトレーニング指導
腹筋や背筋、骨盤周りの筋肉を強化し、腰への負担を減らすエクササイズを指導
週や月単位で進捗を確認しながら、無理のない範囲でメニューを調整
当院では、一人ひとりの症状・ライフスタイルに合わせたアプローチを重視しています。急性・慢性を問わず、腰の痛みにお悩みの方はお気軽にご相談ください。
自宅でできる腰痛のセルフケア
急性腰痛(痛みが強い時期)の対応
安静を基本とし、患部を冷やす(氷や冷却パックをタオル越しに当てる)
無理に動かさず、痛みが和らぐ姿勢を探りながら徐々に活動を再開
慢性腰痛(痛みが落ち着いている時期)の対策
温める
入浴やホットパックで腰を温めると血行が良くなり、筋肉のこわばりを軽減
軽いストレッチや体操
太ももやお尻、背中の筋肉を中心に無理のない範囲でストレッチを行う
体幹トレーニング
プランク、ドローインなど、腹筋や背筋をバランス良く鍛えると腰の安定感が増す
日常生活の姿勢や動作を見直す
長時間同じ姿勢を続けない。1時間に1度は立ち上がって軽く体を動かす
腰に負担をかけない座り方や、正しい物の持ち上げ方(膝を曲げて持ち上げる)を習慣化する
寝具の見直し
硬すぎる、柔らかすぎるマットレスは腰を痛めやすい
枕やマットレスを適切な高さ・硬さに調整して、睡眠中の腰の負担を減らす
まとめ
腰痛には、突発的に激痛が走る急性腰痛と、慢性的に続く慢性腰痛があります。それぞれ原因や症状が異なるため、早めに適切なケアを行うことが大切です。
日常生活の姿勢や動作を見直し、整骨院での施術とセルフケアを併用すれば、症状の改善だけでなく再発防止にもつながります。「ギックリ腰を繰り返している」「腰の痛みが長期間続いている」と感じたら、千鳥町鍼灸整骨院へご相談ください。専門的な検査と施術を通じて、根本原因を解消し、再び腰痛に悩まされない生活をサポートします。
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